アルゴンUE4/UE5&アプリ開発日記

UE4/UE5の機能やプラグインを紹介します。初心者や中級者向けになってます!!

【UE5】MetaSoundステレオ出力とNiagaraの連携

MetaSoundとNiagaraの連携を試す

以前にあったUE5もくもく会で作成した、

MetaSoundのステレオ出力とAudioSpectrumのChannelIndexで、

左右に出力した音楽ごとにNiagaraのエミッタを動作させてみます。

こちらが今回の完成品になります。

※UE5の早期アクセス版を使用しています。

※UE5の早期アクセス版なので正規版では仕様が変更される可能性があります!!

音で動作するNiagaraエミッタの作成

まずは音で動作するエフェクトを作成していきます。
実際のNiagaraエミッタの作成はCGHOWさんの、

エフェクト作成を参考にさせていただきました。

www.youtube.com

エミッタのスポーンと更新のついてはこのような設定にしています。

エミッタのスポーンと生成

パーティクルのスポーンについては以下のように設定しています。

パーティクルのスポーン

パーティクルの更新

今回MetaSoundと連携するパーティクル更新のモジュールになります。

色の変化やどの音の出力チャンネルでどう操作するのか設定します。

自作のサウンドモジュール

このモジュールについてはNiagaraエミッタのスクラッチパッドで作ります。

AudioSpectrumが音の可視化を行う関数になっています。

引数として3つあります。

Spectrum → 音の周波数の範囲

NormalizedPositionInSpectrum → 音の周波数の正規化

ChannelIndelx → 音の出力チャンネルのことです。

          0が左耳・1で右耳の出力判定になっています。

AudioSpectrumを用いたモジュール

今回表示するエミッタの作成はこちらで完了になります。

NiagaraSystemのエミッタ設定について

Niagaraエミッタを作成したらNiagaraSystemの設定をします。

NiagaraSystemの作り方がわからないという方は、

下記を参考にしてみると良いかと思います。

argonauts.hatenablog.jp

今回は先程作ったエミッタを2つ配置したNiagaraSystemを活用します。

※2つ目はコピーして貼り付けています。

※NE_MusicEffect001という右側のエミッタがコピーしたほうです。

NiagaraSystemの中身
コピーしているだけだと表示が同じようになってしまうため、

コピーしたエミッタの方でSCRATCHMODULEの設定を変更します。

ChannnelIndexを1 → MetaSoundのサウンド出力の右側のみの音で動くように設定

音に応じて変化する色のカーブ → わかりやすいように色を変更

コピーしたエミッタ側の設定

これでNiagaraSystemの設定は完了になります。

MetaSoundの作成について

MetaSoundの作成の前にまずはPluginを有効にします。

検索項目で「metasou」ぐらいまで入力すると表示されます。

metasoundのプラグインの追加

こちらを有効にしてエディタの再起動したらMetaSoundの作成が可能になります。

有効にしたらMetaSoundのファイルを作成します。

コンテンツブラウザを右クリック→サウンド→メタサウンドの選択で作成できます。

metasoundファイルの追加

作成したら音楽ファイルもインポートします。

.wav形式の音楽をドラックアンドドロップすれば追加できます。

.wav形式のサウンドファイルの追加

MetaSoundのファイルを開いたら右上の「メタサウンド」を選択して、

OutputFormatをStereoに設定します。

MetaSoundのステレオ設定

これで出力がステレオになるのでMetaSoundの流れを作成していきます。

流れとしては以下になります。

1.OnPlayからWavePlayerのPlayの箇所につなげる。

2.WavePlayerを追加する(右クリックのメニューでWavep検索ででます。)

3.WavePlayerのWaveAssetをそれぞれ先程のサウンドウェーブファイルを指定する。

4.ピンク色の出力タブに左右でそれぞれ出力します。

※WavePlayerのLoopのチェックをONにしてます(これでループ再生してくれます。)

MetaSoundの流れの作成

MetaSoundの設定は完了になります。

実際に動作を確認する

実際に動かして見ましょう。

まずMetaSoundとNiagaraSystemをレベル上に配置します。

レベルへの配置

配置したらMetaSound編集画面のプレイで再生してみましょう。

まずは右側の出力のみで試します。

右側出力は緑と紫のカラーのサウンドエフェクトが動作します。

※音楽自体がステレオ音源なので両方から流れます。

※<注意>エフェクトの動画すべてで音楽が流れます。

左側の出力のみの場合だと赤とオレンジのサウンドエフェクトが動作します。

最後に両方合わせたエフェクトがこちらになります。

左右の音楽の出力にあわせてそれぞれ動作しています。

説明がだいぶ長くなりましたが以上になります。

次は公式ドキュメントなどでしっかり学んだ後なにか発見したら共有します!