アルゴンUE4/UE5&アプリ開発日記

UE4/UE5の機能やプラグインを紹介します。初心者や中級者向けになってます!!

【UE5】FullBodyIKを試しに設定してみる(その2)

FullBodyIKの設定をしていく。

今回は以前紹介したFullBodyIKの調整について、

説明していこうと思います。

※UE5の早期アクセスバージョンを使用しています。

※その1の前の設定方法などは下記リンクから!!

argonauts.hatenablog.jp

※今回はGithubにてプロジェクトも公開しております。
    よろしければご確認ください。(2022/6/12にて最新に更新)

FullbodyIKの調整について

実際に調整していきます。

その前に設定する項目を作成する必要があるので、

BoneSettingsのプラスボタンで追加していきます。

BoneSettingの追加

追加したら調整したいボーンをBone項目に指定して設定していきます。

このBoneSettingsで設定できる項目を用いて不自然な箇所を修正します。

コントローラーの動きの影響をどれぐらい受けるか設定する、

角度と位置を決めるそれぞれRotationStiffness・PositionStiffness。

X・Y・Zに動かす領域を制限するための項目です。

Preferred Anglesはそれぞれの軸に沿うよう回転させるか設定します。

BoneSettingの1項目の中身

ではそれぞれ設定ていきます。

まずは骨盤部分にあたるPelvisから説明しますが、

ここについては腰をあまりコントローラーの制御を与えたくないので、

RotationStiffnessとPositionStiffnessを0.9にして曲がり過ぎないようにします。

pelvisの設定

次に左足周りの設定が行います。

左足の部分はそれぞれPreferredAnglesでZ軸の曲がり方を制御しています。

設定するボーンはfoot(脚)とCalf(ふくらはぎ)のボーンになります。

footの設定calfの設定

変更前と変更後での動画はこちらになります。

続いて腕の部分の設定になります。

腕の部分についても変更を行っていきます。

lowerarmではPreferred Anglesのみ設定をして、

upperarm_lのStiffnessとPreferred Anglesで設定を行います。

lowerarmの設定腕の設定

肩(clavicle_l)の設定では手のコントロールを移動した時に、

設定しないままだと方が外れたような状態になってしまうので、

制限を付けて動作を制限しています。

Clavicle_l(肩の設定)

実際に設定前と設定後では下記になります。

設定は以上になります。

残りのパラメーターについては下記になります。

設定パラメーターについて

他のSettingsの設定パラメーターについても説明します。

※説明に誤りがあるかもしれません。

各種設定

Iterations → IKソルバの計算数の制御になります。

Mass Multiplier → 各種設定で適応されている倍率になります。

Allow Stretch → ボーンの接続を無視した形で動作する。

Pin Root → 並行動作をおこなった際の影響が少なくなる。

UE5正式版で追加されたExculudeBones

今回の正式版からExculudedBonesという設定が追加されています。

これは指定したボーンが除外されて埋もれないようになります。

ExcludedBones設定

実際に設定前の動作と設定後の動きは以下の動画になります。

説明は以上になります。

見ていただきありがとうございました。